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「N国」と「れいわ」は一発屋では終わらない、その必然的根拠

次の衆院選はこんなものでは済まない

旋風が吹き始めた

8月1日から5日まで開かれた臨時国会は、まさに異色の雰囲気に包まれていた。「主役」は、安倍自民党でも枝野立憲民主党でもなく、「NHKから国民を守る党」(以下、「N国」)と「れいわ新選組」(以下、「れいわ」)だった。

「戦場に来たかな、とでもいう心情です。格闘家がリングに上がった心境」

立花孝志「N国」代表の8月1日の初登院のコメントは、振るっていた。そして、国会議事堂をバックに、いつものポーズを見せた。

「NHKをブッ壊す!」

立花氏のYouTubeチャンネルより

一方、「れいわ」の初当選組、重度障碍者の舩後靖彦議員と木村英子議員も、常に多くのカメラに取り囲まれ、存在感が際立っていた。初登院の感想を聞かれた時の、木村議員の返答も振るっていた。

「天井がきれいだなと思いました」

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この5日間の国会の様子を見ていて、現在ヨーロッパとアメリカの政界で吹き荒れている旋風が、ついに日本にも上陸したことを実感した。それは、極右と極左の台頭である。

極右とは「N国」であり、極左とは、前参議院議員で俳優の山本太郎氏率いる「れいわ」である。この二つの異色の新党は、近未来に日本政治を根本から変えてしまうエネルギーを秘めている気がする。

「N国」のことを「極右」と呼ぶのは、時期尚早かもしれない。だが、自らを格闘家に見立てている立花氏は、対象は“いまのところ”NHKだけだが、「ブッ壊す」ことを信条にしている。今後、「N国」が極右政党としてのし上がっていくかどうかを、われわれは注視していくべきだろう。

ヨーロッパ政治を専門とする国際政治学者の舛添要一氏(前東京都知事)が今週、『ヒトラーの正体』(小学館新書)という興味深い本を上梓した。なぜいまヒトラーなのかということに対して、舛添氏は同書にこう記している。

〈 現在の世界でも、トランプ旋風、移民や難民を排斥する極右政党の台頭、イギリスのEUからの離脱など、ポピュリズムが跋扈しています。(中略)ヒトラーは今日的課題でもあるのです 〉

 

繰り返しになるが、私はこの「N国」と「れいわ」のブームは、決して一過性のものではないと考える。それどころか、2年数ヵ月以内に必ず行われることになる次の衆議院選挙で、誰もが驚く躍進を果たし、日本を揺るがすことになる可能性も否定できない。

なぜそう考えるかといえば、「N国」と「れいわ」の言動が、いまの世界の政治の潮流にマッチしているからである。以下、詳述したい。

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