老後2000万円問題、サラリーマンが金融商品より「投資」すべきもの

人生最大のリスクを回避するために
佐藤 敦規 プロフィール

熟年離婚により年金は減額される

ただし離婚すると状況は変わる

年金分割といって結婚していた期間の年金の2階部分にあたる厚生年金保険料の納付記録を分割することになるからである。

年金分割には合意分割3号分割の2種類がある。

合意分割は、結婚していた期間の厚生年金保険料の納付記録を最大で50%に分割する制度である。

原則は、話し合いでお互いの取り分を決める。奥さんが会社員としてフルタイムで勤務している場合でも対象となる。

 

3号分割は、2008年5月1日以降の結婚していた時期の厚生年金保険料の納付記録を一律50%で分割する制度である。

対象者は3号被保険者(配偶者の扶養に入っている人)のみで当時者の合意は不要だ。

夫の会社員での働きは妻の協力によるものだという考えに基づき、専業主婦であった妻の年金額を救済するために設けられた。

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合意分割と3号分割を併用することもできる。

合意分割、3号分割とも対象は厚生年金だけで基礎年金や年金の3階立て部分と言われる企業年金に関しては、分割の対象外となる。

また両方式とも離婚すればすぐに貰えるわけではなく、支給開始年齢に達した際に加算される仕組みである。婚姻期間が長くなればなるほど分割される金額も大きくなる

男性のほうが収入は高いので50代以上の男性が影響を受けると言える。

厚生労働省の発表「平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、年金分割の結果、男性の年金は月額で約3万円の減額となり、女性は約3万1千円の増額となる。

少額な印象もあるが、年間で36万円。30年間で1080万円にも達するので、老後資金の算出には大きな影響がある。

1000万円以上、貯金を増やすか、退職後、毎月3万円を稼いで補填しなければならなくなる

人手不足により高齢者の求人も増えているといえ、65歳以降となるとやはり職を見つけるのは難しい。