ある年は、高知県の四万十川でキャンプをした。車中泊をしたら、すごく暑くてなかなか眠れない。またもや「来なければよかった」と息子が言い始め、私が叱るという最悪のパターンだった。

だが、風がこの向きに吹いているから車を動かしてみよう、と息子が言い出した。ほほう。なるほど。ありがとうね。あなたのおかげで涼やかに眠れるねと感謝し、仲直りした。

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「自分からやる」が生み出される

悲喜こもごも。
たかが年に1、2回のキャンプかもしれないが、子どもはこのような野外活動で多くのものを獲得すると思う。
最初は教えられたり、やるやらないでもめたりするけれど、最終的には自分から仕事を見つけて取り組む。すべてが「内発的な動機づけ」である。

内発的動機づけは、好奇心や関心によってもたらされる動機づけ(モチベーション)であり、賞罰など外からの強制力に依存しない行動だ。
例えば焚火。「もう寝る?」と言っても「まだ燃やしたい」と言って、木を運んでくる。じぶんでくべて「さっきより燃えてる。こっちのほうが乾燥してるからね」などと解説する。

何かを買ってあげるからというような「外発的動機づけ」で木を運んではいない
森の中の遊びなど、さまざまなところに自由が落ちている。
子どもには、自由を獲得してこそ、成長があるのだ。