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# 副業 # 輸入ビジネス

ラクに稼げる副業ってホント?人気の「個人輸入転売ビジネス」のリアル

輸入ビジネスの第一人者に訊いた
近年、稼げる副業として人気がある「輸入転売ビジネス」。しかし、ネットで「簡単に儲かる」という紹介を見て、安易にやり始めるのは、おすすめできない。いくつもの「落とし穴」がそこには存在するのだという。
価格はアナタが決めなさい』(集英社)を出版したばかりの
ジェトロ貿易アドバイザー(現:AIBA認定貿易アドバイザー)、大須賀祐氏が解説する。

魅力的な副業「輸入転売ビジネス」

政府が事実上会社員の副業を容認する内容を含んだ、働き方改革関連法が2019年4月から施行され始めた。7月4日には、みずほ銀行が行員の副業・兼業を10月に解禁する考えを明らかにするなど、企業の「副業解禁」の動きは、今後もさらに大きく広がっていきそうだ。

しかし、いくら副業が許可されたからといっても、正規の仕事があれば、仕事時間外でいつでも何時間でも自由に働けるということではない。時間に上限が設けられているうえ、多くの企業で、そもそも副業ができる労働環境が整っているとはいえない現状だからだ。

そうした中、人気を呼んでいるのが、ネットビジネスだ。アフィリエイトやオンラインショップなど、ネットビジネスにも様々な種類があるが、とりわけ近年の円高傾向を背景に人気を呼んでいるのが、「輸入転売ビジネス」だろう。

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輸入転売ビジネスとは、インターネットを利用して、アマゾンやヤフオクなどで需要のある商品をリサーチした上で、海外のネットショップや海外のアマゾンさらには、中国などのショッピングサイトから安く買い付けて販売することで、その差額を利益とする方法だ。

検索すれば、すぐに目に飛び込んでくる「すき間時間で月30万円稼げる」「ネットですべてが完結する」「面倒な手間は一切かからない」といったうたい文句は、確かに副業に興味のある会社員には魅力的に映るかもしれない。

 

「簡単に儲かる」は幻想

しかし、ジェトロ認定貿易アドバイザー(現:AIBA認定貿易アドバイザー)で、一般社団法人 日本輸入ビジネス機構理事長の大須賀祐氏は、昨今のこうした傾向に警鐘を鳴らしている。

大須賀氏はまず「簡単に儲かる」といった、うたい文句についてこう語る。

「ネットを使って、1日1~2時間で月収何十万円とうたっているものがあふれていますが、はっきりいってそれは幻想です。ビジネスモデル的に、海外とはいえ小売店から買ったものを消費者に売るというのでは、所詮利幅が出ないからです。
そもそも、こういった手法は、輸入ビジネスとは呼べません。なぜならこうしたネット上で誤って輸入ビジネスと呼ばれているものには、自由な価格設定権がないからです。
こういった手法を採れば自ずと同じ商品を同じことろから仕入れ同じ所で販売をするのですから、その中で最安値を付けなければ売れません。これでは相当な数をこなさなければ儲からないでしょう。副業レベルでこなせる仕事量ではありません」