もちろん、リフレーミングが難しいものもあります。
リフレーミングで見つけられない場合は、できて当たり前のことでもいいので相手の他の強みを探し出しましょう。
「○○さんの話はわかりにくいが、ひらめきは豊かである」
「○○さんは人見知りだが、エクセルはプロ級だ」
「○○さんはあまり発言しないけど、企画書のタイトルを付けるのがうまい」など。
もし、仕事に関する強みが出てこなかったら、「笑顔がいい」「朝の挨拶が気持ちいい」「服のセンスがいい」「素直である」などでもいいでしょう。
ちなみに、褒め言葉は、第三者を介して伝えたほうがより効果的です。第三者を介して褒め言葉が伝わると、褒められた人は、「あの人がそんなことを言ってくれていたのか」と、よりうれしく感じます。お世辞ではなく本当にそう思ってくれているから、第三者に言ってくれたのだと思うからです。
以前、勤めていた職場に、無口で挨拶もろくにしない人がいました。周りの人たちは彼のことを苦手としていたのですが、私は、あえて彼の良いところを第三者に伝えるようにしました。すると、ある時からその彼が笑顔で挨拶をしてくれるように。さらに、ややこしい仕事を頼んでも、素直に対応してくれるようになりました。
人は自分を褒めてくれた相手に対して好感を抱き、仕事も早く対応してくれます。
時には、喜んでもらおうと、無理をしてくれることもあるでしょう。
良好な人間関係を構築することは、仕事をうまく回すコツでもあるのです。