超一流の成功者は、なぜ「仕事終わりのサウナ」を好むのか?
執事が見た心身を整える「汗のかき方」「三流」の残念な汗のかき方
一日の疲れを「心地良い疲れ」に変えたいとき、汗のかき方によって「悪い疲労」を「良い疲労」に変えることができます。

残念な汗のかき方といえば、仕事に追われて汗だくになることです。
かつては私も、夏の外回りで同じような経験をしたことがあります。
受け身の姿勢で仕事に取り組んでしまうと、“やらされ感”だけが強くなってしまうため、肉体的な疲れを感じ、翌日スッキリしないことが多いです。
これは三流の汗のかき方と呼べるでしょう。
意識が高い人ですと、朝、仕事前にランニングをして汗を流そうとします。ランニングで基礎体力を上げて、疲れにくいカラダをつくろうとするのです。
ところが、仕事前に運動をしてしまうと、日中に発揮すべきエネルギーを使ってしまうため、仕事のパフォーマンスが落ちます。お昼を食べた後に、決まって眠くなるという方も少なくないでしょう。
では、超一流はどのような汗のかき方をするのでしょうか。
超一流も疲れにくいカラダをつくるために、ランニングをしたり、ジムでトレーニングをしたりして、積極的に汗をかいています。
ただ、超一流の場合、仕事が終わった後に汗をかくと決めているのです。
これは日中の仕事にエネルギーを使いたいからです。
仕事後に汗をかくことで「この疲れは仕事によるものではなく運動によるもの」と脳に思い込ませます。「仕事の疲れ」を「運動後の心地良い疲れ」に書き換えているのです。
このことをある超一流の方がデザートの話に例えて教えてくれました。
「なぜコース料理でデザートを最後に食べるか知っているか? それはデザートによって、それまでの料理が口に合わなくても、すべて帳消しにできる効果があるからなんだ」
コースではいろいろな料理が出てきて、なかには口に合わないものもあります。
でも、デザートがまずいということは滅多にありません。
だから、万人が美味しいと思うデザートを最後に持ってくることによって、その全体のディナーが美味しく思えるようにメニューを構成しているそうです。