インタビューする家田荘子氏  (写真=加藤雅昭和)

日本経済の絶頂から転落! バブル時代のカネと女と性の狂乱の現場!

私が体当たり取材「バブル」時代の証言

札ビラが飛び交った「バブル」という時代

ダイヤモンドをちりばめたロレックス、シャネルやエピのバッグ。月100万円の愛人手当を受け取っていた女の子。家賃18万円のワンルームマンションに住むOL、果てしなく物が買えるカードローン……。

覚えているだろうか、「バブル」という時代の狂気的な金銭感覚を。

 

1980年代後半から1991年にかけて発生した、「バブル」と呼ばれる熱狂的な好景気時代。ついこの間まで何でもなかった男たちが、いきなりネオン街で札ビラ切って派手に遊ぶようになったのだ。しかし、それはまさに「泡」のようにはじけて突然終わり、今ではその名残すらない。

あの時期、若い体を提供するだけでその恩恵にあずかっていた女たちがいた。彼女たちは、「バブルと寝た女たち」だった。チャンスを掴もうとしたのではなく、勝手に大金(バブル)が転がり込んできた「普通」の女の子たち。彼女たちは、その後どうなったのだろうか。時代をえぐった作品『バブルと寝た女たち』が電子書籍で蘇った。二度と来ないであろうあの栄枯盛衰を、家田荘子氏が体当たり取材していた。

地上げ屋の愛人となった女の子19歳

同い年の男の子と同棲し、デザイン学校に通っていた19歳のアキ(仮名)。稼ぎのない彼と別れ、知人から紹介された地上げ屋の愛人となって銀座のクラブのホステスとして働くようになった。

「初めて出会った東京ヒルトンホテルで、セックスが終わって部屋を出る前に、ヴィトンの旅行鞄からシルバーフォックスのコートを出して、フワッと肩に掛けてくれたの。私、まだ19歳だったからそんなもの欲しいとも思ってなかったけど、『あっ、凄いんだな、この人』って思ったのね」

アキは、大きな二重の目を左右に動かしながら、淡々とB氏との出会いを語った。

B氏はアキとベッドをともにするたびに、5万~10万円を渡した。週1回、都内の一流ホテルで会い、泊りなしで月平均30万円が、アキへの手当てとなった。しばらくして、アキの誕生日がやってくる。

B氏は、100万円の札束一つが入った封筒をアキに渡した。引っ越し費用だった。アキは、同棲相手から逃げるように、港区内にある家賃15万円のワンルームマンションに引っ越した。専門学校をやめたアキは、B氏のすすめもあって銀座のクラブで働くようになった。

銀座でのアキの時給は15,000円。月収で80万円。アキの生活は一転する。

「何もかもが『わぁ、凄いな』って感じ。それまでは、いわゆるかっこいい男の子しか目に入らなかったし、肉体関係があったのは2~3人だけだったのね。もし、Bさんにお金がなかったら? きっと付き合わなかったと思うな。惚れるタイプのルックスじゃないし」