結婚しない「おひとりさま女性」は、人口減少日本でどう生きるべきか

大事なのは助け合いの精神
河合 雅司 プロフィール

坂道もマンションも大変

最近目立つのは、郊外の大きなショッピングモールです。今は車で行くことを想定して、広い駐車場が完備されていますが、将来はショッピングモールを住居と一体化して「王国」にするなど、移動手段がないと行けない場所をあえて、そこにコミュニティを作る。これもひとつの方法です。

また、地図ではわかりにくい起伏も、意外と大きな問題になってきます。高齢になると坂道や段差が大変になるからです。長崎市や尾道市に代表されるように、坂の多い都市に自宅がある場合、移動も大変になります。実際に、坂の上に住んでいる方は、坂の下に降りてきましょう。

土地の起伏だけでなく、最近大都市圏に増えたタワーマンションと呼ばれる高層マンションも同じです。そこの住人は20年、30年後には60代、70代と高齢になります。

今は便利で住みやすくても、高齢になったとき、マンションの30階や40階で生活が続けられるでしょうか? 

いくらエレベーターがあっても、買い物や通院など、1階まで降りていかないと何もできないのでは、日ごろの生活が「分断」されます。タワーマンションを終の棲家にするには、疑問です。

『未来の地図帳』の冒頭にある、何でも1位ランキング

年齢を重ねたとき、どこに住むのか、今のままでよいのか、それもライフプランを描くうえでは重要です。元気なうちから高齢者は集まり住んでおく。そのために行政は、町の中心を高齢者住宅や介護施設にし、高齢者が自ら外出し、歩くことですべても用事を完結できるよう整えることが必要です。

自宅のある場所から別の場所に移ることをよしとしない高齢者はまだまだ多いです。限界集落と呼ばれている場所でも、最後まで残っているのは、そこで生まれ育った人ということが往々にしてあります。

しかし、今は何とか生活が成り立っていても、人口が一桁という村や町が増えてきます。2045年には人口が一桁という町村が全国で17も存在し、50人以下であれば140町村と、自治体の存続自体が危ぶまれる状態になるのです。

50人を下回れば、商店、医療、介護など、生活に必要なものがその町からすべてなくなってしまいます。公共交通機関も、採算が合わなければ廃止されてしまう。

20年後にはそんな地域が日本のいたるところにできてくるでしょう。今のうちから、死ぬまで安住できる場所は一体どこなのかを、よく考えておかなくてはなりません。このたび私が著した『未来の地図帳』を読めば、そのヒントが見えてくるはずです。