ここ数年、メディアなどで「老後不安」「下流老人」といった言葉が頻繁に使われ、すでに日常に定着しつつあります。そこに新たに「老後2000万円騒動」が沸き上がり、不安に思っている方も多いでしょう。
このかつてないほど蔓延する「老後不安」とは、30代や40代の問題でもありますが、実は50代で顕著になっている問題であることをご存知でしょうか。
彼らは働き盛りで、いまが収入のピークに達している人も少なくありません。当然、豊かな生活を送っていると思われがち。しかしそんな50代こそが「老後不安」に直面し、「老後破綻予備軍」もけっこういるのです。
住宅ローンを抱え、子供の学費の捻出に追われている50代は、実は収入が多い分、支出も桁違いの世代であり、貯蓄をしっかりできている家庭は意外と多くはありません。
貯蓄の有無に関わらず、老後の日々はもう10年後に迫っている。今回はそんな50代がなぜお金がたまらないのかに焦点を当て、その対策を考えてみたいと思います。