子どもの2倍、大人が見ている!? アニメ「プリキュア」人気のワケ

数字を読み解くと意外な事実が…

2004年放送「ふたりはプリキュア」の東映アニメーションのプロデューサーである鷲尾天氏は、プリキュアシリーズは「あくまで子どもたちのみが対象」と明言しています。そのため、一部の大人からの「性的な目線」を避けるために、夏の定番シチュエーションである「水着」をアニメ中で表現しなかった事を明かしています(参考:『ふたりはプリキュアビジュアルコンプリートブック』講談社刊、2004年)。

下着どころか「海の場面での水着」すら描かない、という徹底的な子どもとその親に配慮した姿勢は、その後10年にわたり続くこととなります(その間は、登場人物が海に行っても私服のままだったりでした)。後に時代の変遷に合わせ、2015年「Go!プリンセスプリキュア」から水着表現は解禁されることとなりましたが、その表現も「胸の谷間は見せない」「セクシーになりすぎない」などの配慮がなされ、子どもたちが見て「かわいい」を最優先させる姿勢を崩していないのです。

 

そのほかにも、プリキュアシリーズには「敵であっても顔面は殴らない」「流血を表現しない」等の多々の不文律が存在しています(参考:『Go!プリンセスプリキュアオフィシャルコンプリートブック』学研マーケティング刊、2016年)。

こういった子どもに向けた徹底的な配慮により、プリキュアは「戦う」という描写がありながらも、「保護者が子どもたちに安心して見せられる」アニメーションとして定着していったのです。

市場規模は「ウルトラマン」の2倍以上

そんなプリキュアシリーズの関連商品を製造販売している(株)バンダイナムコホールディングスの決算短信を見ると、2019年3月期(2018年4月~2019年3月)のプリキュアの国内トイホビー売り上げ(※)の決算数値は101億円となっています。

(※)国内トイホビー売り上げ:玩具、ガチャポン、文具、アパレル、生活用品など

これは「スーパー戦隊(Power Rangers)」の60億円、「ウルトラマン」の44億円を上回り、幼児向けコンテンツの王者とも言える「アンパンマン」(115億)に匹敵するレベルとなっています。

編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/