子どもの2倍、大人が見ている!? アニメ「プリキュア」人気のワケ

数字を読み解くと意外な事実が…

また、プリキュアでは「ダイバーシティ(多様性)」「新しいジェンダー観」「個性の尊重」など、時代に合わせた価値観も作品中に積極的に取り入れ、子どもたちに分かりやすく伝えています。そうすることで物語がより多層的な構造となり、子どもたちに限らず多くの世代へメッセージを届けるまでになっていると言えます。

 

徹底した「保護者の視線」への配慮

事実、プリキュアは子どもの2倍以上、大人が視聴しているというデータがあります。

2018年に放送されていたシリーズ第15作「HUGっと!プリキュア」を例にしてみましょう。(株)ビデオリサーチが発表している個人視聴率を筆者が国立国会図書館で調査し、年平均を算出した所、KIDS視聴率(男女4〜12歳)約8%、M1(男20〜34歳)約1.5%、M2(男35〜49歳)2.4%、M3(男50歳〜)0.8%、F1(女20〜34歳)2.9%、F2(女35〜49歳)3.0%、F3(女50歳〜)1.1%となっていました。

この個人視聴率は「関東地区で100人中何人が見ているか」を示すものなので、関東地区の各対象年齢の人数をかけると、大まかな世代別の「視聴人数」がわかります。
関東地区(東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県)の年齢別の人口を統計局HP(https://www.stat.go.jp/)を基に調査し、それに個人視聴率をかけて計算してみたのが下の表です。

すると、面白いことが分かります。関東地区においてプリキュアを1話あたりリアルタイムで見ているのは、子供(男女4~12歳)が約24万人に対し、20歳以上の大人は約56万人(男23万人、女33万人)もいるのです。つまり、日曜日の朝、子どもの2倍以上の大人がテレビの前でプリキュアを見ていると考えられます。

ただ、これはもちろん「子ども1人に対して保護者2人」が一緒に見ているケースが多いためだと思われます。制作者インタビューでも、プリキュアは常に「保護者の視線」も重要視して作られていることが明示されています。

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