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ゴーン被告は「掃除係」…? 待ち受ける「刑務所生活」の厳しい現実

絶対に検察には負けられない

ゴーン被告に「意外な場所」からラブコール?

日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告が金融証券取引法違反で逮捕されたのは2018年11月19日のこと。それから3度の再逮捕を経て、今年6月24日には公判前整理手続きが始まった。

すでにゴーン被告は日産自動車の取締役から解任され、古巣とは絶縁状態になっているが、意外な場所からラブコールが寄せられている。

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「ニュースが流れてから『ゴーンはいつ来るんだ?』とか『どこの工場に配属されるんだろう』とか彼の話題でもちきりでした。娯楽が少ないから、有名人を見るのは大きな楽しみなんです」

こう話すのは、つい先日に刑務所を出所したAさん。彼が収監されていたのは、栃木県にある喜連川社会復帰促進センターである。

 

喜連川社会復帰促進センターは民間企業が運営に携わるPFI方式( プライベート・ファイナンス・イニシアチブの略。民間のノウハウによって無駄なコストが省かれ、質の高い公共サービスが提供できるとされる)が採用された刑務所で、おもに犯罪傾向が進んでいない受刑者が収容されている。

同刑務所の「OB」には鈴木宗男氏(あっせん収賄罪等)、元防衛官僚の守屋武昌氏(収賄罪等)、大王製紙元会長の井川意高氏(特別背任罪)ら、錚々たるメンバーが名を連ねている。

とある生活経済事犯で3年間服役していたAさんが語る。

「たしかに有名人は多い。自分は弁護士のアレを切り落としたと話題になったあの男性と同じ工場でした。一方、喜連川は完全個室で冷暖房完備だから他の刑務所にくらべれば天国だ、なんて話を聞きますがとんでもない。

基本は雑居だし、広さ6畳ほどの6人部屋にギュウギュウ詰めにされたこともある。もちろん冷房はなく、真夏でも小さな扇風機がムシムシした空気をかきまわしているだけ。(扇風機の)首の向きで喧嘩になったこともある」

喜連川社会復帰促進センターは、警備体制をセコム、教育・職業訓練事業を小学館プロダクションや三井物産といった民間企業にアウトソーシングしているが、一般受刑者の視点では他の刑務所と何ら変わりはないという。