テレビの情報番組や雑誌の巻末などに必ずと言っていいほどあるコーナー「占い」。信じる、信じないが入り混じり、時に私たちを喜ばせ、時に「まさかね…」と思わせる怪しさやドキドキ感は楽しみと癒しをもたらしてくれる。「劇団雌猫」のひらりささんもそんな面白さの「沼」にハマったひとり。占いは「心のマッサージ」として自分なりの楽しみ方で数ヵ月に1度は見てもらっているという。ただし、その楽しみも上手に距離をとらないと「危ない橋」を渡ることになりそうだ。

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失恋でまいって本格的に沼へ

ボーイズラブ、韓国映画、北欧食器、海外旅行、デパコス、ミルクティー……。熱しやすく冷めやすい性格で、オタクというには移り気なんじゃないかと自分でも思うわたし。

ときに真面目な人から「お前の消費にはスタイルがない」という批判(?)をいただくこともあるくらいなのだが、「推しは変えるのではなく増やすもの」(by指原莉乃さん)の言葉を信じ、どんなバラバラなジャンルであっても、一貫性がなくても、ちょっと気になったら遠慮なく飛びつき、自分なりに楽しんできた。

そんな注意力散漫なハマり遍歴のなかでも、地味に息が長く、根深くハマっている「沼」がある。

占いだ。

子供の頃から、朝の情報番組は星座ランキングまでしっかり見てから学校に行っていたし、少女漫画誌を読むたびに巻末の「今月の運勢」を熟読して育ってきた。

20代前半までは、占いに「課金」する必要は全く感じていなかった。あくまで、何かのついでの「おまけ」として楽しむものであって、それそのものにお金を払う価値があると思っていなかったからだ。

しかし必要性は、アラサーになって突如発生した。

初めて自分から夢中になって付き合った男性に短期間ですっぱりと振られ、心の持って行き場がどこにもなくなり、とにかく誰かに話を聞いてもらいたくなったのが発端だ。

しばらく会社にも通えなそうな状態で、何をしても楽しいと感じず、美味しいものや面白いものにも心が動かなかったのが、占いの力を借りて何とか回復することができた。

そこから占いの持つ、メンタルに対する効能とエンターテイメント性を深く認め、今では心が折れそうになると、誰かしら占い師のもとに赴いている。平均すると、2~3ヶ月に1回くらいだろうか。