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「男の子受難の時代」に男児を育てる母親の苦悩について

いかにして男の子は男の子になるのか

なぜ体力の限界まで遊んでしまうのか…

突然だが、冒頭飛び込みダッシュで謝罪したい。

連載の間が空いてごめんなさい。「だいたい、1か月に1本ペースで更新したいですね、うふふ、えへへ……」的な感じで、担当編集者のMさんとお話しして開始した本連載だが、第1回目から2か月以上空いてしまった。

社会学者の水無田気流さんが、自身の子育ての経験を元に、男の子がどのように「男の子的特徴」を身につけていくのかを考えていく連載「いかにして男の子は男の子になるのか」。今回はまず、この2か月の水無田さんの奮闘ぶりをお楽しみください。

原因は、ずばりここ1か月半、息子に振り回されっぱなしであったのが大きい。まず、息子は小学校最大のお泊まりイベントである自然教室に行った。幸い息子は楽しんで無事帰宅した……のだが、全力でハイキングをしたり肝試しをしたり秘密基地づくりをしたりして友達と体力の限界まで遊んだらしく、その後疲労が出たのか翌週学校でいきなり高熱を出してしまった。

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……世の保護者のみなさまを強制転送させる、保健室からの召還呪文「オコサンガネツヲダシマシタオムカエニキテクダサイ」をかけられ、私は息子を学校に迎えに行き、さらに小児科に連れて行くことになった。

だが、これはほんの序章に過ぎなかった。実は自然教室直前、息子は突然歯茎が腫れた。小児歯科に連れて行ったら、急速に発達した虫歯のせいであった。とりいそぎ処置をしてもらって、自然教室から帰ったら本格的に治療しましょうね、ということで予約していたのだが……、発熱のため急遽予約変更を余儀なくされた。

 

さらにその後、蒸し暑い天候のため息子は汗疹になり、今度は体をかきむしりすぎて「とびひ」になってしまった。皮膚の上に細菌満載の水疱がぼこぼこできて、当人はかゆくてたまらないので、これまたかくと水疱が破れて中の細菌が飛び散って周囲に広がって……と。まさに「飛び火」のように、周囲の皮膚にもどんどんうつってしまうという、やっかいな皮膚疾患である。

当然、皮膚科への頻回通院を余儀なくされた。ついでに言うと、息子はアレルギー性の鼻炎とアレルギー性結膜炎も煩っており、これまた通院中であったうえ体力が低下していたため、全方位的に悪化した。

息子の通院は、首都圏朝の通勤時間帯交通網のごとき過密ダイヤグラムを組むことが要請された。(以下、マリオがスターマリオ化しているときのBGMをつけてお読みいただけると嬉しいです)小児科!皮膚科!歯科!眼科!ダッシュで皮膚科!皮膚科!ジャンプで耳鼻科!……皮膚科クリア! 歯科クリア! 次は耳鼻科と眼科だ……ッ!

という感じで、「とくに重篤というわけではないが要通院」の事態が重なり、正直私はへとへとになった。