数年以内にダイソーを凌駕しそう…
そこで、ダイソー(大創産業)、無印良品またはMUJI(良品計画)、ユニクロ(ファーストリテイリング)、MINISO(名創優品)4社の世界展開を比較してみた。

4社を比較して驚くのは出店している国の数だ。
名創優品がビジネスモデルの参考にしたとされる「本家」のダイソーは世界29か国に店舗を展開中。無印良品は28カ国、ユニクロは20カ国だ。3社とも日本国内やアジア圏においては圧倒的な勢いを持っているが、中南米を見ると店舗数は非常に少ない。
一方、名創優品は中南米はもちろん、世界80か国にも店舗を展開している。海外進出を始めてわずか3年で世界196カ国のうち4割を超える国に展開しているのだ。

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日本企業はとても進出しないであろう小さな経済規模の国にも展開していて、ウクライナのキエフ市やリヴィヴ市、ジョージア、ミャンマーにまであるという。そして総店舗数でも、数年以内にダイソーを凌駕しかねないペースで成長しているのである。
名創優品に関連する最近のニュースを見ると、もはや一大企業となり始めていることもうかがえる。
2018年9月にはメッセージングアプリWeChat(微信)を運営する中国IT大手のテンセント(騰訊)とHillhouse Capital(高瓴資本)から10億元(約160億円)を調達している。また同年12月、名創優品は「2022年までに100カ国、1万店舗展開する」と公表している。
ブルームバーグの報道によると、近々、名創優品は香港もしくはアメリカでIPOし、10億ドル(約1700億円)の資金調達を計画中とのこと。
そしてさらにやばいと感じるのは、創業当初は明らかに低かったそのクオリティが、前述した3社に見劣りしないほど、格段に上がっていることだ。