非正規・無職の女性たちをずっと無視してきた「日本社会の罪」

結婚も出産も厳しい「無子高齢化」の現実
前田 正子 プロフィール

人生100年時代といわれる今、40代の女性は人生の半分を生きたにすぎない。

これからの残り半分以上の人生をどう生きるか、どう生きたいのか、本人たちが人生を主体的に切り開いていけるようにするために、彼女たちに寄り添った支援が必要である。

このままでは、2040年には彼女たちは貧困状態の高齢者女性となる可能性がある。私たちには、彼女たちの問題が見えているだろうか。

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残念なことに、「女性の活躍・輝く女性」というキャッチフレーズが飛び交う中で、最初の職が非正規という女性の割合は依然として上がり続けているのが現実だ。

1992年から1997年に初めて仕事に就いた女性の約25%は非正規だった。それが20年後の2012年から2017年に初めて仕事についた女性の非正規比率は、筆者が試算してみると約44%になっている。

その後、彼女たちは安定した正規雇用に変われただろうか。これでどうして女性が安心して結婚し、子どもを産み育てることができるだろうか。

 

女性を安い労働力として扱い続けることが、さらに未婚化を進め、少子化を加速させ、「無子高齢化」社会を招いている。こうやってますます私たちの社会の存続可能性が脅かされているのだ。

就職氷河期を経験して、若者を使い捨てにする社会がどんなことになるかを痛感しているはずである。過去は変えられなくとも、現実を直視し、未来を変える力が私たちにあると信じたい。