韓国・文在寅政権「ホワイト国」の資格ナシ…疑念多き輸出管理を問う

日本がとばっちりを受ける危険がある
古川 勝久, 森本 正崇 プロフィール

韓国のどこに「信頼」が欠如しているのか

経産省は7月1日に今回の措置について発表した際、次の通り指摘している。

大韓民国との信頼関係の下に輸出管理に取り組むことが困難になっていることに加え、大韓民国に関連する輸出管理をめぐり不適切な事案が発生したこともあり、輸出管理を適切に実施する観点から…厳格な制度の運用を行うこととします。」

先述の通り、輸出管理は国際的な協力関係があってこそ、初めて実効性を持つことができる。輸出管理制度において、貿易相手間との信頼関係は、その実効性を確保するために不可欠である。

そのために、国際的な問題意識の共有は極めて重要であり、これまで日本政府も2国間、多国間の枠組を活用して関係国と頻繁に意見交換を行い、緊密に認識をすりあわせてきた。こうした意見交換では、上記の1や2に当たる輸出管理上の懸念情報といった機微な情報も取り扱われる。

 

しかし、経済産業省によると、韓国とはこの3年間ほど、こうした意見交換をする政策対話すら開催できなかったという。韓国側の意志の欠如を示唆しており、残念と言うほかない。

輸出管理における信頼性とはこうした意味であり、「元徴用工問題」等、その他の政治的な問題とは無関係である。あくまでも輸出管理とは、日本および世界の安全保障のための法執行にかかわる課題である。今後、仮に日韓両国の政治的な関係が進展したとしても、それだけで輸出管理における韓国側の信頼性が向上するわけではない。