読書垢が熱狂した「この講談社文芸文庫がすごい総選挙」の一部始終

予想を超える熱気と活気…その結果は?
あさだ プロフィール

お祭り騒ぎで思い知ったこと

今回のお祭り騒ぎで何を思い、何を知ったか。纏まらないなりに、簡単に記しておきたい。

まず、「#この講談社文芸文庫がすごい総選挙」というハッシュタグがお祭り騒ぎになるということ自体、私の想定の範囲外であり、非常に驚かされた。文芸文庫と、そこに収められた作品群が、多くの人の支持を受けている。これは思いがけない発見であった。

私が見付けていなかっただけで、そこに収められた作品を愛し、また、それを示してくれる文芸文庫も応援したいという人が、数多いる。売れない、読まれていない……そんな世評はどうでもいいとばかり、「総選挙」は思った以上の盛り上がりを見せた。

発行の絶対数も少なく、表舞台に出ることのあまりない、言うなれば「少数派」のレーベルだが、それゆえにこそ、この機会に、とばかり飛び込み、支持を表明してくれた人が多かったように思える。元々「少数派」と諦めていた身からすれば、極めて大きな励みとなった。

 

次に、月並みな感想だが、本と人の出会いの力を改めて思い知った。私のまだ知らない作品がある! そして、私の知らない人々によって、それを知ることができた。まだ知らない人々にも、出会うことができた。

読書それ自体は孤独な営みである。しかしそれを通して、人は、人に出会うことができる。今回の「総選挙」は私のみならず、参加して下さった多くの方々に、図らずも、その機会を生み出すことができたように思える。このことにもまた、大きな驚きとよろこびを感じた。