氷点下40度の凄絶…シベリア抑留を描いた漫画は、かくて生まれた

木村多江・おざわゆき『凍りの掌』対談
おざわゆき, 木村 多江

木村 ドラマの中では氷点下の世界を体験するためにそういう冷蔵庫のようなところに入ったりされるんですが、実際にそういう体験はされたんですか?

おざわ それはしてないんです。ひとりで全ての資料を集めないといけないので、そこまでお金がなかったというのもあるんですが。寒さに関しても想像力で補いました。

木村 役者もやっぱりある程度は経験するか、想像力で補うしかないんです。想像して深く入り込んでその人を生きるみたいな状態になっていくんですが、やっぱり先生がそうやって深く入り込んで描かれているから、登場人物が生きているんですよね。だから見た目は可愛らしい漫画なのに、生命力や深い哀しみが伝わってくるのだと思いました。

 

おざわ そういうふうに見ていただけると嬉しいですね。

――このドラマをどんなふうに見ていただきたいですか?

おざわ 私はこれを書いた当時、自分の頂点になる作品だと思って描いてました。だから本当に魂を込めて描かせていただいていたんです。そんな当時の私をドラマにしてくださるのは本当にありがたいです。是非次世代の方に戦争がどういうものかをしっかり考えて受け止めてほしいなと思いますね。

木村 原作の漫画や実際の先生の生活とは違うところもありますが、こういう人達がいるからこそ、今の幸せがある。何気ない幸せや小さい幸せがいっぱいあることの素晴らしさを、ドラマを通して感じていただきたいですね」

「ドラマ×マンガ お父さんと私の“シベリア抑留”-「凍りの掌」が描く戦争-」
NHK BSプレミアム
8月10日(土)よる9時~9時59分(予定)
ドラマパート■おざわゆき役/木村多江 小澤昌一役/古谷一行 渡邊博光役/小手伸也 ほか
マンガパート■昌一役/小野賢章 ほか
公式サイト■https://www4.nhk.or.jp/P5773/