法改正で「死に方のルール」が変わった…相談急増「4つの変更点」

知らないと、死んでから後悔します
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(4)夫の両親を介護していた妻も遺産がもらえる

長男の妻が義父母の介護をしているケースは非常に多い。しかし長男の妻は相続人ではない以上、義父母の面倒をみていても、一切遺産はもらえなかったが、これも7月1日から変わった。特別寄与料として長男の妻にも遺産が入るのだ。

「実務家のあいだでは、特別寄与料がどの程度まで認められるか、認定が非常に難しいと言われます。詳細な介護記録をつけ、証拠を残しておくしかない」(前出・内藤氏)

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東京家裁遺産分割部の資料によれば、特別寄与料の目安としては、被相続人が「要介護度2」以上。

介護といっても専門家ではないことから、通常の介護報酬の5割から8割程度を日数分支払うこととしている。最大でも1日あたり8000円程度といったところだろう。

 

請求期限は相続から6ヵ月以内と短い。さらに、家裁に申し立てて他の相続人から直接請求するので、トラブルが起こりやすい。税金を考えてもデメリットが多いというのは前出の山本氏だ。

「寄与料をもらうと、遺贈とみなされて相続税がかかります。しかも相続人でない妻の場合、課税額が2割加算になってしまう。介護のお礼に生前贈与をしてもらうか、夫のほうに上乗せするよう遺言してもらうほうが現実的でしょう」

妻にとって得策な方法はどれか。それを生前にしっかり検討しておくことが「よく死ぬための新ルール」だ。