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38歳不倫妻、夫と子どもを捨てても守りたかった「生活とプライド」

現実は甘くない
露木 幸彦 プロフィール

もともと妻の実家は電車や車で片道2時間以上かかるので、実家の送迎を頼むことは現実的ではありません。一方、壮太さんの実家は自宅から徒歩圏内なのでいくらでも両親に頼むことが可能です。

とはいえ妻はプライドが高いので両家の優劣を強調すると馬鹿にされたと感じて逆上することが予想されます。そのため、壮太さんは実家間の格差を前面に主張するのではなく、あくまで仕事への悪影響に絞って説得したのです。

 

妻の表情が変わった…

第二に宿題や勉強のサポートですが、妻は壮太さんに「勉強は私が教えればいい」と語っていました。

しかし壮太さんいわく、長女が低学年の頃、妻は宿題を学童保育でやらせていたのですが、宿題が終わっているかどうかの確認すらしなかったことがあったそうです。ただでさえ妻は子どもに教えるのに不慣れ。そのうえ、ここから学年が進むにつれて科目が増えたり内容が難しくなるので、宿題や勉強に付き合う時間が膨らみます。

そこで壮太さんは「ちひろの宿題を学童に任せっきりで確認していなかったのに、今さら信用できないよ。中学に上がれば科目も増えるのに君はできるの?」と言い返したのです。

〔photo〕iStock

第三に持病のサポートですが、長女はてんかんの持病を持っており、定期的に病院に連れて行ったり、薬を飲ませなければなりません。しかし、これまで妻が長女の薬を飲ませ忘れたのは1度や2度ではありませんでした。それなのに妻は自分の怠慢を棚に上げて「私がちゃんとやるから!」と声を荒げたのです。

壮太さんいわく長女が発作を起こせば投薬期間が長くなり、それだけ長女に負担をかけるそうです。しかし、妻はそうした意識が薄く、何とも思っていないフシがあります。壮太さんは投薬を管理することがどんなに大変なのかを強調し、「こんな面倒はことはやっていられない」と思わせる方が効果的だと考えました。

そこで壮太さんは「前にもしょっちゅう忘れていたし、電話やメールで確認をしたり、出勤前に寝ている子を起こして薬を飲ませるのは大変だって分かっているの?」と投げかけたのです。

すると、妻は露骨にいやな表情に変わったといいます。