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38歳不倫妻、夫と子どもを捨てても守りたかった「生活とプライド」

現実は甘くない
露木 幸彦 プロフィール

親権バトル

結局のところ、壮太さんが今のタイミングで注意するまで妻は彼と別れるつもりはなかったのだから、「旦那に気付かれなければいい」という感じで(同じ相手か別の相手はともかく)また同じことを繰り返すだろうと壮太さんが疑うのは当然です。

そして、いつ不倫をするか分からないような妻と結婚生活を続けるのは不可能です。離婚したくないのならば壮太さんの疑念を払拭しなければなりませんが、壮太さんは妻が何を言おうと信じることはできないので離婚を撤回するのは無理と判断。結局、妻は離婚に承諾するしかなかったようです。

〔photo〕iStock

こうして壮太さん夫婦が離婚することは決まったのですが、未成年の子がいる場合、離婚届にどちらが親権を持つのかを書かなければなりません。

妻に親権をあきらめさせ、壮太さんが長女、長男を引き取るにはどうしたら良いのでしょうか?

 

まず今回のケースでは、妻の性格を考えると、妻が親権を持ち、子どもを引き取った場合、今まで自由だった時間や体力、そしてお金がどのくらい削られるのかを個別具体的に示すことが効果的です。

そこで壮太さんは、(1)保育園の送迎、(2)宿題や勉強のサポート、(3)持病のサポート、(4)学校行事への参加、(5)夏休みの宿題のサポート、(6)学校からの呼び出しという6つの視点で想定問答集を組み立てました。

第一に保育園の送迎ですが、妻は「私が(長男を)保育園に迎えに行けばいい」と強がったそうです。しかし、妻の勤務先では定期的に遠方への出張があり、社内の立場を考えると妻が自己都合で出張を断るのは難しい状況です。もちろん、妻が現在の会社を辞め、出張のない会社へ転職すればその限りではありませんが、妻の性格を考えると子どもの親権を得るために、せっかく就職した会社を辞めるほどの気概はなさそう。

そこで壮太さんは「仕事で出張のときはどうするの?」と諭したのです。これは妻が両親の協力を得られず、実家に送迎を頼むことができないのを見越してのことでした。