「納豆ごはんでいいから家で食べたい」

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そんなある日、娘に「納豆ごはんでいいから家で食べたい」と懇願されました。そのとき、弟を思い、いろんなことを我慢していた娘の気持ちに触れた思いでした。

作ったのは、ごはん、お味噌汁、納豆、卵焼き、ぬか漬け、急遽ありあわせで作ったシンプルな夕食です。毎日代わり映えしない、ときどき、卵焼きに野菜を入れたり、ぬか漬けの野菜が替わるくらいの質素な食事でしたが、食欲がなかった私もやがて食べられるようになり、きちんと食べることで精神状態が上向いていくことを実感しました。

そのとき感じたのは、やはり食事が大事だということ。忙しいからといって外食に頼ると気持ちまで弱っていき、「なんであのとき」と後悔ばかりしてしまうということに気づきました。
 
1ヵ月半の入院生活の後、車椅子生活が始まった息子ですが、特別広いわけではない一般住宅を車椅子で移動するのは、危険と隣り合わせです。どんなことがあっても車椅子がひっかからないよう、床にあるモノは徹底的に排除し、絶対に散らからないように、そして生活しやすいように部屋を整えました。

結果、たどり着いたのが、生活のすべてをシンプルにする暮らし、そして暮らしをシンプルにするための片づけ法です。いらないモノを捨て動線を改善したことで、今まで漫然と続けていた家事そのものが少なくなって、毎日の料理・洗濯・掃除が圧倒的に楽になり、身体も心も疲れづらくなりました。そして、みなさんに片づけの手順をお伝えすることが仕事になりました。

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家事の「しないこと」リストという最新刊のタイトルですが、このリストは私自身が「しないことにした家事」の中から、みなさんの生活に取り入れやすいものを厳選したものです。

その中から、片付けレッスン卒業生の方のビフォー・アフターを例に、「家事のしないこと」の一例をお伝えします。