家事を見直したきっかけは息子の交通事故

私は片づけられないと悩む方々の家を、これまでに500軒以上片づけてきました。実際にご自宅に伺って一緒に片づけに取り組むほか、今は「LINE」を使ってのレッスンも行っています。どんなに散らかったお家でも、覚悟を決めれば、家一軒を徹底的に片づけきれます。そのうえで7割収納を守れば、リバウンドは皆無、もう二度と散らからなくなります。そして、家事がしやすくなって、家事にかかる時間も短くなるので、暮らしそのものが変わっていきます。

私が家事の仕組みを見直したきっかけは、当時中学生だった息子の入院です。

夫が不動産業を始め、やがて手伝うようになり、50軒の片づけ修業に夢中になって取り組んでいた2010年のことです。片づけ修業に熱中し、不覚にも寝坊してしまったある朝、慌てて準備し、学校に送り出した息子が交通事故に遭いました。

連絡を受け現場に向かうと、あたりは騒然としており、息子は目をつむって歩道に倒れていました。あのときは息子を失ってしまうかもしれないという恐怖と、自らの都合で息子を急せかせた自分を責め、ただただ泣いていました。

幸い意識が戻り、命に別状がないことがわかりましたが、最悪のときは脚を切断しなければならないと宣告されました。先の見えない入院期間中は、身動きひとつしてはならない息子につきっきりで、夫と1日交代で泊まり込みの日々。食事は病院内のコンビニエンスストアで買うか、近くのファミリーレストランかお好み焼き屋で食べるしか、選択肢がありません。

私自身、慰めの言葉をもらったら泣いてしまうくらい精神的に参ってしまい、食事をする気力もなく、家にいられるときさえも娘を連れてファミレスに行くような生活に。趣味は食べることと言ってはばからなかった私ですが、次第に何を食べても苦く感じるなど、味覚障害のようになり、精神状態もどんどん悪くなっていきました。