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孫正義も唸らせたインド発ホテル「OYO」、日本上陸の衝撃

創業わずか6年で世界2位に
瀧澤 信秋 プロフィール

ただし、チェーンブランドとはいえ玉石混交のようだ。「OYOは急成長しているが、加盟しただけという印象の小型・個人経営ホテルが多く、他のインド系ビジネスホテルチェーンと比べると品質や対応にばらつきが多いイメージ」と本間氏は語る。

頭書のとおり、代表のリテシュ・アガルワル氏もインドの宿泊施設は質が担保されていないことに着眼しはじめたビジネスというが、そもそもインドにはOYOが圧倒的なスピードで参入していく土壌があったのだろう。中国も然り。かようにOYOのビジネスモデルは“ホテル新興国向け”といった感もある。

OYO創業者のリテシュ・アガルワル氏/Photo by gettyimages

OYOのビジネスモデルを評価する声が高かったのは、ビジネスホテルよりもホステル(ゲストハウス)系の施設であった。

実際に契約をしたというオーナーは「ゲストハウス市場も供給過剰で過当競争に。一部とはいえ、リノベーションの費用を負担して保証もしてくれるのは大変助かる」と語る。通常なら費用の発生するシステムが無償提供というのも魅力のようだ。

一方で「(売り上げ保証などお金の面も含め)いつまでサポートしてくれるのか」といった不安もあるという。 

実際、既に開業しているOYOは、利用者からの評価も概ね上々だ。

OTA(Online Travel Agent:インターネット上の旅行会社、いわゆる宿泊予約サイト)の口コミを確認してみると、新築施設にレジデンスタイプ、レジャーホテルからの業態変更など様々な施設がある中で、リニューアルされた客室やカラースキームなど、特に古いながらもリニューアルへ対する評価は高かった。ただし、いずれも支払い料金に対するコストパフォーマンスの高さが前提であり、「この程度の料金だったら満足」という声が多い。

 

訪日外国人旅行者の激増、1年後に迫った東京オリンピックなど、ホテルが注目される機会が増えた。業界でもホテル活況が叫ばれて久しいが、多様な旅行者を受け容れるべく様々なスタイルの宿泊施設が誕生するなか競争は激化している。そんな日本のホテル市場でOYOの看板がどれほどの存在感を示し利用者から支持されるのか、興味は尽きない。