8月 7日 日本初のジェット機が試験飛行(1945年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、日本海軍によって製作されたジェット機「橘花(きっか)」が、初めての試験飛行を行いました。

ジェット機にはプロペラがなく、高温・高圧の噴流をジェット・エンジンで後方に噴出させ、その反動で飛行します。

1945年の日本ではすでに南方からの石油調達が難しくなっていたため、マツの切り株からとれる松根油(しょうこんゆ)などを集めてこの日の試験が実施されました。

試験では、高度600メートルを時速488キロメートルで飛行することに成功しましたが、終戦直前のことで、橘花が実戦に投入されることはありませんでした。

橘花離陸する橘花 Photo by warbirdphotographs.com

ちなみに、世界初のジェット機は、1938年8月に初飛行に成功したドイツ・ハインケル社の「He178」です。当時のジェット機は従来のプロペラ式の飛行機よりも性能が低く、たとえば「橘花」の最高速度は「零戦」の時速518キロメートルに及びませんでした。

しかし、20世紀後半にジェット・エンジンとファンを組み合わせたターボジェット・エンジンが実用化されると、その性能は大きく向上し、今日の大型ジェット輸送機の時代が到来することになりました。

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