2019.08.05
# 金融工学
8月 5日 郵便貯金制度の開始(1874年)
科学 今日はこんな日地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
この日、日本で『郵便預規則』が公布され、世界で4番目となる郵便貯金制度がスタートしました。

すべての国民に安全で便利な銀行を提供するという、イギリスの郵便貯金制度を手本として、日本に導入されたものです。
制度がスタートした当時、まだ一般の国民には「貯金」という概念が根付いていなかったそうですが、小学校で「貯蓄が生活を豊かにする」という考え方を教えるなど、貯蓄の道徳を広める活動が展開され、徐々に貯金制度は普及していくこととなりました。

1990年頃になると民間の銀行サービスの発展によって、国が運営する郵便貯金制度はその役目を終えたと考えられるようになり、世界各地で郵便貯金が民営化されていきます。日本の郵便貯金制度も、郵便事業とあわせて2007年に民営化されました。