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親に免許返納させたいなら「夏のお盆がベスト」な理由…専門家が指摘

わが親を加害者や被害者にしないために
志堂寺 和則 プロフィール

「同調効果」と「権威効果」を活用するテク

みんながやっていることは「正しいこと」だと思って同じようにしてしまう。これが「同調効果」です。

多くの人が建物を見上げていると、通りがかりの人々も同じ行動をとったという、アメリカの心理学者が行った「ミルグラムの同調実験」でもおなじみですが、自主返納の説得においては、「自主返納者が急増している」という事実を伝えるのが効果的です。

 

警察庁によると2018年に運転免許を自主返納した人は約42万人(内75歳以上が約29万人)となり2年連続で40万人を超えました。10年間で14倍以上、返納者数が増加しています。「この10年間で14倍以上の人が自主返納しているんだって。お父さんと同世代もたくさんいるね」と伝えましょう。ただし、75歳以上の返納率は上昇しているものの、まだ全体の5%程度だということは伏せておきましょう。

この同調効果をさらに高めるのが「権威効果」です。その道で権威をもつ人の行動には説得相手に影響を与える力があります。

免許返納の権威といえる人はいませんが、社会的に影響力があるという点では有名人の例を出すのが有効でしょう。つい最近では、「遠山の金さん」で知られる俳優の杉良太郎氏(74歳)や教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏(72歳)も自主返納しました。

〔photo〕gettyimages

伊東四朗氏、高木ブー氏、加藤茶氏なども返納しています。彼らの名前を引き合いに、「自主返納ってかっこいいよね」といった前向きな印象を与えるように会話していくのがよいでしょう。