# 米国株

絶好調の米国株、じつはこれから「本当の黄金時代」がやってくるワケ

ダウ平均は100万ドルを目指す
広木 隆 プロフィール

上がるべくして上がる

7月の利下げは、確実視されているが、ISMが50を割らず、NFPが20万人以上増加し、CPIが1年半ぶりの高い伸びを記録したという状況で利下げするという、なんとも奇妙な事態になる。バブルになる蓋然性が高まっていると思う。

だが、しかし、これがアメリカという国だ。

 

善し悪しは別にして、株式本位制、市場第一主義、それが米国の国策なのだ。だから米国株は上がるべくして上がる。先日の日経新聞「オピニオン」欄でフィナンシャル・タイムズのチーフ・エコノミック・コメンテーターのマーティン・ウルフ氏が書いていたとおり、トランプ減税が経済に最も影響を与えたのは、当然のことながら企業の税引き後利益であり、潤ったのは企業の株主である(貧富の格差がますます拡大するという問題は、別の機会に議論する)。

その減税効果がそろそろ剥落する頃に、今度は金融緩和である。株価を上げるべくして政策が取られるのだ。だから(くどいが)米国株は上がるべくして上がるのである。

ウルフ氏は「経済に既に刺激を与えているのに、トランプ氏が連邦準備理事会(FRB)にさらに利下げ圧力をかけていることを考えると、どこかで高インフレ、高金利時代が訪れ、財政と金融に対する信認が損なわれるという悲惨な事態に至るかもしれない」と警鐘を鳴らす。そして彼は最終段落でこう述べている。

「米国がどこに向かおうとしているのかに注意するのに早すぎることはない。」

米国はどこに向かおうとしているのか。