# 米国株

絶好調の米国株、じつはこれから「本当の黄金時代」がやってくるワケ

ダウ平均は100万ドルを目指す
広木 隆 プロフィール

「割高」ではない

4-6月期の決算発表は意外に堅調だが、それでも昨年までの勢いはない。

業績が伸び悩む中で株価が史上最高値を更新すれば割高感は否めない。しかし、もう少し俯瞰してみれば、まだバリュエーションは昨年の最高値には届いていない。昨年2月の急落――いわゆるVIXショックだが、僕はこの呼び名は不適当だと思っている――の直前にはもっとPERは高かった。

伸びが鈍化とは言え、増益は増益だからEPSも伸びており、株価は過去最高でもバリュエーションはまだ余裕がある。

 

さらに言えば、当時と今とでは長期金利の水準がまるで違う

(いやな呼び名だが)VIXショック直前は長期金利が3%を目指し上昇していく過程にあったが、いまは真逆である。長期金利はじゅうぶんに低い。その結果、イールドスプレッドは3.4%ある。昨年、2月と10月の急落前はイールドスプレッドが3%を割り込んでいた。金利も考慮したバリュエーションは割高とは言えない水準だ。

だから、反対に言えば、長期金利上昇が最たるリスクである。そのトリガーとなりそうなのは、1.FOMCで利下げが行われた後の材料出尽くし(Buy on rumor, sell on fact)、2.物価上昇、である。

1は分かるが、2はないだろう?と思われるだろうか。6月のCPIは食品とエネルギーを除くコア指数が市場予想を上回る伸びとなった。前月比0.3%上昇と、昨年1月以来の高い伸びとなった。誰もがインフレが起こるとは思っていないだけに、万が一、物価上昇に勢いがつくと大変なことになる。注意したいリスクだ。