料理家で〈eatrip〉主宰の野村友里さんが、沖縄を旅しました。人に会い、作品に会い、おいしいものと〝おいしい人〞に出会う旅。沖縄は島だけれど、生きています。島全体がグルーヴしているみたい。旅することで、元気がもらえる。さあ、島のみんなが待ってるよ。

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食いしん坊探検隊、いざ、出発!

さあて、これからが野村さんの本領発揮である。あっちにクンクン、こっちにクンクン。おいしい風が吹くほうにどんどん誘われていく。食いしん坊の血が騒ぐがまま。胃袋が差す方向にまっしぐらだ。

奥武島〈大城てんぷら店〉でもずく天をパクッ。野村さんの足元には分け前熱望のネコが待つ。/大城てんぷら店 沖縄県南城市玉城奥武193 ☎098-948-4530

まずは、〈胃袋〉関根さんおすすめの天ぷらを食べに行くことに。天ぷらは沖縄では超ポピュラー。おやつにもよく食べられる。沖縄天ぷらの衣はサクサクではなく、むちっと厚いのが特徴。今や沖縄天ぷらの聖地とまで呼ばれるようになった奥武島を目指す。車が島に入ると、すでに揚げ物の匂いが漂ってきて、おなかがグー。

奥武島の海の美しさに魅せられて。釣りのおじさんは無口だった。

ところが、いつもなら花より団子、その匂いの方向に突進するはずなのに、あまりの海の美しさに、団子より花になっちゃった野村さん。小さな埠頭まで夢中で歩いて、海にもっと近づこうとする。釣りをやってるおじさんにもご挨拶。「こんな海で育った魚や海藻はきれいなんだろうな」ってことで、きびすを返して天ぷら屋さんへ。もずくの天ぷらを注文。1個なんと60円。揚げたて熱々を頬張る。「人参も入ってるなんて、気がきいている。おいしーい」。ニコニコが止まらない。