話して話して話して。
寄り道って楽しい
翌日、那覇に戻る道すがら、宜野湾にある〈宗像堂〉へ顔を出す。かつて、すぐ裏手でカフェをやっていた〈胃袋〉の関根さんとも仲よしだ。野村さんも、店主の宗像誉支夫さん、みかさん夫妻とは、イベントでもよく一緒になるという。つい最近も、愛知県蒲郡で開かれた「森、道、市場」というイベントでご一緒したばかり。店はいわゆる米軍ハウスを改築したもの。
駐車スペースから、トントントンとガタガタの石段を降りたところにある。白い壁に「宗像堂 酵母パン」。この文字からして、のほほんとのどかだ。パンも好きだし、お店も好き、と野村さん。コクルレに黒糖カトルカールをゲットして、またまた口角アップ、アップ。裏庭のブランコに乗って、思いっきりこぎながら、空と緑を仰いで、沖縄の夏をプチ満喫したのである。
那覇では、ウェブで連載を続けているソウルメイト・歌手のUAとの往復書簡「暮らしの音〜海の向こう側とこちら側〜」でもお世話になっている、名編集者の川口美保さんとご主人の五十嵐亮さんが2015年に開いた首里のカフェ〈CONTE〉へ。首里城もすぐそばだ。
ちょっと道に迷っていたら、わざわざ、ご本人が走って出迎えに来てくれた。ランチ時の忙しい時間なのに、ありがとうございます。「やっと来れた〜」「やっと来てくれた〜」と抱き合う2人。お店に案内されると、そのカッコよさ、天井の高さ、沖縄での暮らし、住まいの話などなど、弾丸のようなおしゃべりが始まった。