大学生のインターン参加が急増した結果、ゼミ合宿ができなくなった話

長い就活で失われるもの
藤田 結子 プロフィール

「就活ルール廃止」で、勉強に時間が取れない

ところで、Twitterでは、「ゼミ合宿なんて飲むだけで意味がないから、学生はインターンを選ぶんだろ」といった反応がいくつもあった。

なので、今回のゼミ合宿は学生からの希望であるうえに、勉強が主であることを付けくわえておきたい(個人的には、親睦を目的とするゼミ合宿があってもいいと思うが)。

私が担当するゼミでは、毎年70~100名程がゼミの試験を受けてくれて、合格者は15~20人。過去の就職先には、外資コンサル、野村総研、JALパイロット職、5大総合商社、博報堂、テレビ局アナウンサー職など学生に人気の仕事も多い。ゼミ生たちは勉強に時間をかけて、希望する企業から内定を得てきた。

学期中、ゼミ生は毎週、授業以外に3時間程かそれ以上フィールドワーク調査をし、さらに数時間かけてフィールドノーツ(取材ノートのようなもの)を書いて提出する。私自身が大学院生をしていた米国コロンビア大学で教わったトレーニング法に基づいている(3)。卒業後の仕事に役立つよう、産学協同研究も行っている。合宿でも、フィールドワーク調査をする。

 

ところが今年は、経団連の「就活ルール廃止」が関係しているのか、早めに1つは内定を獲得したいと3年生が多くのインターンシップに応募していた。

そうして、インターンシップ選考の合否待ちで予定を立てられない者が続出し、日程を調整できず、3年のゼミ合宿は流れたのだった・・・。