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大学生のインターン参加が急増した結果、ゼミ合宿ができなくなった話

長い就活で失われるもの

「インターンに行く学生が増え、3年生のゼミ夏合宿ができなくなりました」とTwitterでつぶやいた。すると、2100リツイート、3900いいねを超えた。

ちょっとした愚痴だったので驚いたが、自分のゼミも同じような状況だというツイートを見かけた。

私たちだけの問題ではなさそうだ。なぜこのような事態になったのか、事の顛末をお話ししよう。

インターンシップで流れたゼミ夏合宿

私は大学で社会学を担当している教員である。高等教育を専門とする研究者ではないので、以下の話は現場の文系教員の一つの声として受け取っていただけたらと思う。

私のゼミでは、夏休み中の8月か9月に合宿に行くことを計画していた。学生たちから「ゼミ合宿したい!」という希望が出たからだ。そこで、フィールドワーク調査ができそうな場所を探し始めた。

「北海道も捨てがたい」「山陰地方の村はどう?」「韓国行きたいです!」とゼミ生たちと話し合いながら、どこへ行くか計画をたてていた。彼ら彼女らは楽しみにしているようだ。

 

ところが、6月下旬、日程を決める段階になって、想定外のことが起こった。

日程調整を何回しても、3年生の大半の回答が「?(未定)」ばかり。以前はこんなことはなかった。例年、7月上旬頃までに合宿の予定を決めていた。30人程の団体となるので、宿や交通手段を事前に確保しなければならないし、大学に書類を提出する必要があるからだ。

その理由を学生に尋ねると、「インターン選考の結果次第」という答えが返ってきたのだった。

(*許可を得て掲載しています)