グーグル、フェイスブックが大ピンチ?「GAFAM包囲網」が強まるワケ

追い詰められる「ニュー・モノポリー」
小出 フィッシャー 美奈 プロフィール

「デジタルプラットフォーマー」の圧倒的存在感

GAFAMが恐れられるのは、これらの少数企業がインターネットのインフラを支配する「プラットフォーマー」だからだ。

英国の調査会社カナリスによれば、世界のクラウド市場でのアマゾン、マイクロソフト、グーグル、それにアリババを加えた4社のシェアは、顧客投資ベースで6割以上に上る。

また米国eマーケター社によると、グーグル、フェイスブック、アマゾンのオンライン広告に占めるシェアは合わせて7割に近い。

GAFAMがキライだからといって代替サービスを使おうとしても、その代替サービスのサーバーをホストするのはアマゾンかマイクロソフト、その広告もグーグルかフェイスブック上にある、ということになってしまう。

Photo by Gettyimages

我々がネットの大海を自由にサーフィンしているつもりでも、お釈迦様の手の上の「孫悟空」のように、実はこれらの企業の領域の中で逐一行動をモニターされながら動いているだけなのだ。GAFAMが「ニュー・モノポリー(新独占企業)」と呼ばれる所以だ。

GAFAMの存在感は株式市場でも圧倒的だ。

7月25日時点、マイクロソフトの1兆ドル強を筆頭に、この5社がS&P500指数の時価総額上位1位から4位と6位までにずらっと並ぶ。5社合わせた時価総額は3.4兆ドル (約370兆円)と、イギリスを軽く抜き、ドイツのGDPを追う勢いだ。

 

しかも値動きが活発だ。2013年から昨年9月のピークまでに、アマゾンとフェイスブックの株価は6倍になった。この間のS&P500の上昇分の4割までがGAFAMとネットフリックスの6社の値動きで説明できてしまう。これら数社の株が米国市場のトレンドを決める、といっても過言ではない。

プラットフォーマー創業者らの個人資産も半端ではない。アマゾン創業者ジェフ・ベーゾス氏の1300億ドル超(フォーブス誌調べ)を筆頭に、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏、フェイスブックのマイク・ザッカーバーグ氏、アルファベットのラリー・ペイジ氏の4人の個人純資産(資産から負債を引いたもの)を合わせると、約3500億ドル(日本円で約37兆円)となる。

米国の中間的な個人純資産は9万7千ドル程度なので、実にその350万人分だ。

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