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来たる10月の鉄道運賃「値上げ」、賢くお得に乗り切る方法

運賃・料金制度を理解すれば怖くない
土屋 武之 プロフィール

一方、JR東海の「エクスプレス予約」は、予約した日がすなわち決済日。つまりは契約が結ばれた日となる。9月1日に10月1日の東海道新幹線を予約したとすれば、すぐ決済され、そのまま改定前の運賃・料金が適用される。

このように、会社によって対応が異なるので、ふだん自分が利用しているサービスの「クレジットカードの決済日」を確認してから、予約するに越したことはない。

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また、大都市圏での鉄道の利用では、SuicaやPASMOといったICカード乗車券を使うことが、もはや常識となっている。この場合、列車に乗る時、駅の自動改札機にタッチした瞬間、旅客と鉄道会社との間で運ぶ契約が結ばれる。

鉄道営業法では、運賃の先払いと事前の乗車券購入が定められているが、ICカード乗車券の場合、運賃は下車駅でチャージから差し引かれる仕組みのため、後払いとなる。これは同法第十五条のうち「営業上別段の定ある場合」という条文を根拠として、特例として認められている。今や、特例の方が主流なのは皮肉だ。

それゆえ前売りという概念がICカード乗車券にはない。運賃改定後は、そのまま新しい運賃が差し引かれるだけである。Suicaは新宿〜松本間といった長距離区間でも使えるので、つい忘れがちになるが、もし少しでも節約したい場合は、紙の乗車券を9月30日までに、あらかじめ買っておくことをおすすめしたい。

 

なお、乗車券は、規則の上では、特急券などの指定券類と同時に購入する場合を除き、購入する駅を発駅か着駅とするもの以外、発売できないことになっている。

また、前売りも行わないことになっているが、現在ではインターネット予約や長距離旅行向けの自動券売機が普及したこともあって、規則そのものが有名無実化している。9月1日に東京駅で、10月1日に使う、新大阪〜博多間(大阪市内〜福岡市内間)の乗車券だけを購入することも可能だ。