五輪代表225人、獲得メダル20個! 自衛隊体育学校の秘密に迫る

第1号は64年東京五輪の三宅義信選手
黒田 順子 プロフィール

体育学校の1日のスケジュール

体育学校の1日の始まりは朝8時半、午前の練習は9時15分から11時半までの2時間15分。午後は14時45分から17時15分までの2時間30分。

休日は水曜の午後、土曜の午後から日曜なので、週休2日と変わらない感じです。

これを見て、自衛隊員としての仕事はしないのかと思われる方もいらっしゃることでしょう。

私もアスリートの取材をするようになって知ったのですが、企業に所属するアスリートのほとんどは、会社員としての仕事をしていません。自衛隊体育学校の選手たちも、練習をして大会で成績を残す。これが彼らの仕事なのです。

また、意外に練習時間が短いと感じるかもしれません。

お昼休みが3時間15分と長く、休日が2日でサービス残業なし。

サラリーマンより楽じゃないかと言いたくなるでしょうが、選手たちはこうした休みの時間も、マッサージなど体のメンテナンスをしたり、自主トレーニングに費やしています。

 

多くの金メダリストを擁し、内村航平選手も所属していたコナミスポーツ体操競技部の練習時間も、午前は10時から11時30分。午後は14時から17時30分なので、似たような感じです。

そして企業に所属する選手の多くが、練習後は自宅に帰るのと比べ、自衛隊体育学校の選手は宿舎の3人部屋で生活しているので、プライベートはほぼないようなものです。そういった意味では、企業に所属する選手よりもむしろ、徹底的に管理されているといってもいいかもしれません。 

マイナー競技も強力にサポート

自衛隊体育学校発足当時と違い、現在は、企業が有力選手をバックアップしたり、味の素ナショナルトレーニングセンター(トップレベル競技者用のトレーニング施設)、国立スポーツ科学センターなど、国として選手をサポートする仕組が整ってきたと言えるでしょう。

ところが、長年、オリンピックに日本代表選手を送り込めなかった競技があったことをご存知ですか?

馬術・水泳・フェンシング・射撃・ランニングを1日で行い、別名「キング・オブ・スポーツ」とも呼ばれる近代五種です。

1992年のバルセロナ五輪を最後に、その伝統は一時期途絶えたのですが、16年振り北京五輪に出場した村上佳宏選手は、自衛隊体育学校所属でした。

そしてその後も、体育学校の後輩たちがオリンピック出場を果たしています。

実はこうしたメジャー競技以外の選手育成にも、自衛隊体育学校は貢献しているのです。

残念ながら私は、来年の東京オリンピックのチケットの抽選に漏れてしまいましたが、アスリートたちの日々の努力に思いを馳せながら、来年の夏はテレビ観戦したいと思っています。

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