2019.07.28
# 日本株

日本株の夏枯れ相場、個人投資家がめちゃ儲かる「知られざる奥の手」

夏場の順張り効果はすごいんです
大川 智宏 プロフィール

夏場は「順張り」が正解

勝率4割という数字だけを見ればそれほど悪くないようにも感じられるが、リーマンショック以降は世界的に継続した株高の流れがあったことを忘れてはならない。

他の月の勝率と比較しても、8月は相当に弱い数字だと見るべきだろう。逆に、この8月さえ超えてしまえば、年末にかけては徐々に上昇しやすい環境に突入する。ここから1~2ヵ月が踏ん張りどころ、といったところだろうか。

 

さて、出来高も薄く、パフォーマンスもイマイチな8月を含めた夏の相場において、どのように立ち回るべきだろうか。

これについて、今回は小難しい話は抜きにして、シンプルに逆張りか順張りか、という観点で検証してみたい。結論を言ってしまえば、夏場は順張りで乗り切るのが吉、ということになる。

図:月別の順張り・逆張り効果
月別の順張り・逆張り効果月別の順張り・逆張り効果
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出所:Datastream

図の見方を説明しておきたい。これは、各月別に、過去リターンの期間別のリターン・リバーサルの効果(過去20年間の平均値)を見たものだ。母集団はTOPIX500構成銘柄、5分位のロング・ショートによる計測である。

たとえば、1月の1ヵ月リバーサルの効果は、投資開始時点(1月第一営業日)から起算して、過去1ヵ月間の株価リターンが低い100銘柄を買い、リターンが高い100銘柄を空売りし、月末まで保有してポジションを解消した場合の投資効果を見ている。つまり、過去1ヵ月の株価に対する逆張りである。3ヵ月、6ヵ月リバーサルは、その過去の株価リターンの期間が延びただけで、過去の株価に対する逆張りという意味では同様だ。

この数字がプラスに出るということは、買い側(低リターン)が上昇し、空売り側(高リターン側)が下落したことになるので、逆張りが功を奏したことになる。逆に値がマイナスの場合は、買い側(低リターン)がさらに下落してしまい、空売り側(高リターン)がさらに上昇して踏み上げられて股裂き状態になったことになるので、順張りの動きが優勢だったということになる。

まず目につくのは、1月の非常に強いリバーサル効果だ。これは、投資家の間でも「1月といえばリバーサル」と言われるほど有名なアノマリーだ。

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