8月 4日 数学者のハミルトンが生まれる(1805年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

「四元数」と呼ばれる高次複素数の提唱者、あるいは解析力学の創始者として知られる数学者のウィリアム・ローワン・ハミルトンが、この日、アイルランドのダブリンに生まれました。

ハミルトンウィリアム・ローワン・ハミルトン(William Rowan Hamilton、1805-1865) Photo by Getty Images

ハミルトンは若いころから天才として注目されており、「10歳で十数ヵ国語を身につける」「大学在学中に教授就任のオファーを受ける」など、数々の伝説を残しています。

「四元数」の発見の経緯についても、「妻と散歩にでかけた際に、突然、四元数の公式が頭に思い浮かび、その場で、石でできた橋の欄干に数式を刻み込んだ」という逸話が残っています。

四元数は現代数学において非常に重要な概念であり、また3Dコンピュータグラフィックスにおける回転を計算する際にも使われています。

しかし、発表当時その重要性は誰からも理解されず、晩年のハミルトンはアルコール依存症になってしまったのだとか。あまりに時代を先取りしすぎた天才だったんですねえ。

ダブリンのブルーム橋に設置された、ハミルトンの四元数発見を記念するプレート。下から2行目にi2=j2=k2=ijk=-1という数式が見える Photo by William Rowan Hamilton Plaque / CC

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