8月 2日 人工衛星「おおすみ」が大気圏に突入(2003年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、1970年に打ち上げられた日本初の人工衛星「おおすみ」が、大気圏に再突入し、エジプトとリビアの国境付近の上空で燃え尽きました。

「おおすみ」は衛星打ち上げロケットの技術開発を目的として東京大学宇宙航空研究所によって開発され、L-4Sと呼ばれるロケットの最上段が、そのまま衛星本体として軌道に投入されたものです。全長は約1メートル、重さは全体で23.8キログラムと小型でしたが、加速度センサー、温度計、各種の送信機が搭載されていました。

おおすみ1970年2月11日に、内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられたL-4Sロケット5号機。射場がある大隈半島にちなんで試験衛星「おおすみ」と命名された Photo by JAXA

ロケットが風に流された影響で、当初の計画とは異なる軌道に投入されることになりましたが、無事、地球をまわる楕円軌道への投入に成功。搭載された電池から供給された電力によって、約15時間地上に向けて信号を発信し続けました。

運用終了後も衛星は軌道を周回し続けましたが、地球の大気による抵抗で高度が徐々に低下し、打ち上げから33年後のこの日に、地球の大気圏へと再突入してその生涯を終えることとなりました。

おおすみ東京大学本郷キャンパスにある「おおすみ」の模型 Photo by tataquax / Flickr