マシュマロテスト
スタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミシェル博士は、4歳の時に、「20分待てばマシュマロを2個あげる」と言われて、目の前にある1個を食べずに我慢できるかどうかが、将来のやり抜く力と関係していると言っています。
この「マシュマロテスト」と呼ばれる実験は世界中で何度も追試されていて、いろんな見方がありますが、未来のために小さな我慢をする力が大事なことは間違いないようです。

ちなみに、脳のど真ん中辺りにある欲求を感じる部分は、生まれて間もなく発達が始まります。
一方で、思わずマシュマロに伸びる手を止めるなど、欲求を抑える働きをする部分はおでこの辺りの前頭前野にあり、3歳から7歳にかけて前頭前野の神経細胞の数は急速に増えてきます。
ですからこの頃にイヤイヤ期が終わりを迎えて欲求をコントロールできるようになり、他人の考えが理解できるようになり、そしてマシュマロテストをクリアする力も育ってくるわけです。