「薬をやめてください」と言われた

「いい治療法があると聞いてね。関節リウマチにも効くんじゃないかって。股関節の矯正なんだけど。説明できないから行ってみて。やってみたらいい気がしてね。予約を取ってもらってもいい? 行ってから、続けるかどうか決めてもいいと思っている。予約が取れるか聞いて連絡する」。

友人は矢継ぎ早に言うと電話を切った。すぐに電話がかかってきた。

「明後日の11時に予約がとれたから行ってね」。勢いに背中を押され、行くことになった。四谷の駅から少し麹町の方向に行ったところに治療院はある。
「おはようございます。こちらにいらしてください」と丁寧に話すH先生の背筋はピンと伸びていた。しっかりとした太い眉に意志の強さを感じる。挨拶をした後、病状と病歴を簡単に説明した。

リウマチで関節が腫れて痛いこと。寝たのに疲れが回復しないこと。肩甲骨にまるで岩盤か鉛が入っているように重く痛く、剥ぎ取ってほしいほどコリがひどいことを告げた。

先生は私の両手に触れ、冷たい手が血液もリンパも正常に流れていない証拠だと言った。手は季節に関係なく、氷のように冷たかった。

先生は私の目を見て、「一番大事なことですが、薬は飲んでいますか?」と聞いた。MTXを使い、痛み止めと胃の薬、場合によって睡眠導入剤を服用していると話をすると、「薬をやめてください。薬は悪いことはあってもいいことはありません。やめられますか?」と。

痛みが強いので、薬をやめると動けない不安を訴えた。リウマチの「素の痛み」を抱えながら日常生活は送れない

「よくなりたいのなら、やめてください。薬をやめて、骨を正常な位置に戻せば血液もリンパ液も流れます」。先生は力強く言った。

次回の公開は8月9日の予定です
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