「安易な値引き」はしない
キーエンスの特徴の一つに、先述したとおり「営業マンの成績が利益」というのがあり、これが営業利益率の押し上げ大きく貢献していると思う。
FA(ファクトリー・オートメーション)業界では場合によっては7割引、8割引というのが当たり前にある世界で、競合の定価もあってないようなものである。
キーエンスの場合、製品毎に社内仕切価格(材料費、人件費等の原価)が決められており、売上から社内仕切を引いた金額が営業の成績になる。
例えば定価10,000円の製品の仕切り価格が2,000円で、2,500円なら100個買うという人と8,000円で15個買うという人がいた場合、それぞれに売上と利益を比較すると
売上
100個の場合:250,000円
15個の場合:120,000円
100個の場合:250,000円
15個の場合:120,000円
利益
100個の場合:50,000円
15個の場合:90,000円
100個の場合:50,000円
15個の場合:90,000円
と売上と利益で営業の成績が逆転するので安易な値引きが減る。