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まさか生贄…!? 中国を震撼させた9歳「留守児童」死亡事件の真相

ある民間信仰と関係しているのか

被害者も容疑者も死んだ

浙江省杭州市の西部に位置する淳安県の千島湖鎮青渓村で7月8日午前10時頃、淳安県公安局の青渓派出所へ「借家人の男女2人に連れて行かれた9歳の少女が行方不明だ」という通報があった。

調査の結果、行方不明となっている少女は、青渓村に居住する章子欣(しょうしきん)であり、彼女の両親は1年中出稼ぎに出ていて、彼女は果物の生産・販売を行う祖父母(以下「祖父母」)を暮らしていることが判明した。

この事件は後に「章子欣事件」と呼ばれ、その特異な内容から中国国内で大きく報じられ、子供を巻き込んだ悲しい事件として世間を震撼させたのだった。

 

ところで、千島湖鎮は淳安県の県庁所在地で、鎮名となっている千島湖は1959年に水力発電所を建設するために造成された面積567平方キロメートルの人造湖であり、湖内に2500平方メートル以上の島が1078あることから千島湖と名付けられた。

ちなみに、日本の琵琶湖は面積が670平方キロメートルであるから、千島湖の面積はその85%に相当する。なお、千島湖は風光明媚なことから、1982年に中国政府国務院によって国家級風景名勝区に指定された。章子欣が暮らしていた祖父母の家はリゾートホテルが立ち並ぶ一角から程近い所にあった。

さて、行方不明の章子欣は通報から5日後の7月13日に、千島湖鎮から300キロメートル以上離れた寧波市象山県にある松蘭山リゾート区から南へ30キロメートル離れた“石浦海域”に漂っているのを漁から戻る途中の漁民によって発見された。その後に章子欣と確認された遺体の検死結果は、生前に溺れて死亡したと判定された。

一方、章子欣を連れ出した男女2人の借家人は、7月8日午前0時頃に寧波市の東銭湖に飛び込んで自殺し、その日のうちに湖中から浮かび上がって発見されたのだった。