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ついにベントレーも参入!「高級EV車」が社会的ステータスになる日

“高級車らしさ”とは何か

既存客の4割が「購入を検討する」と回答

ベントレーは、1919年に英国で生まれた高級車とスポーツカーのメーカーである。現在は、ドイツのフォルクスワーゲン傘下となっている。

創業100年となる今年、ベントレーは電気自動車(EV)のコンセプトカー「EXP 100 GT」を、7月に発表した。その性能は、最高速度が時速300kmにおよび、発進して時速100kmに達するまでの時間は2.5秒以下だという。また最大の走行距離は700kmと、これらの走行性能は、EVでは世界最高水準と言えるだろうし、エンジン車を含めても頂点に近い高性能になると思われる。

「EXP 100 GT」/写真:Bentley Motors

ベントレーは、1906年に設立された英国のロールス・ロイスにある期間買収され、ほぼ同一のクルマで車名を変えて販売されてきた歴史がある。そのロールス・ロイスは現在ドイツのBMW傘下であり、2016年にゴーストという車種にあわせてV型12気筒エンジンを新開発した。その際、ロールス・ロイスはEVに関する当面の考えはないとの話であったから、今のベントレーは対照的な立ち位置をとる形となった。

ベントレーの国内広報によると、「2017年に現在のエイドリアン・ホールマーク社長が就任し、自動運転/コネクテッド/電動化への方向性が強まった」とのことだ。それらは単に業界の近年の動向を意識しただけでなく、顧客のアンケートに裏付けられたものであるという。

なかでも「電動化」については、既納客の40%がEV購入を検討すると答え、富裕層のなかで4割を占めるとされる上級リベラル層、ポストモダン層が、EVに強い関心を持っていることも後押しになっているそうだ。

 

直接の競合ではないかもしれないが、この調査を裏付けるのが、2003年創立の米国テスラの販売動向だ。1000万円を超えるEV4ドアセダンと、EVのSUV(スポーツ多目的車)からテスラは市場導入し、確実に顧客を増やしている。そうした富裕層からの支持を得て、2020年内には小型4ドアのEV「テスラY」も展開する予定だ。

日本においてもテスラを選ぶ消費者は、時代の先端を歩むとみられる人たちであり、新しい時代を築く富裕層であるようだ。