残念すぎる「吉本興業社長会見」芸人の人生を軽く考えすぎではないか

彼らの人権感覚が露わになった
原田 隆之 プロフィール

社長会見〜人権感覚も責任の所在も希薄

7月22日には、吉本興業の岡本社長が慌てて会見を開いた。しかし、これはどう考えても遅すぎる。

暴露されたことへの反論の機会は与えるべきで、双方の言い分を聞かないといけないのはもちろんだが、慌てふためいて苦し紛れの言い訳に終始しているようにしか聞こえなかった。

また、宮迫さんや田村さんの処分も撤回するそうだが、批判を受けて簡単に撤回できる処分とは、一体なんなのだろうか。あまりにも軽すぎるし、これもまた単なる自己防衛にしか見えない。

人の一生がかかっていることを、軽々しく扱いすぎである。撤回したからといって済むというものではない。どれだけ言い訳しようとも、ここに彼らの人権感覚が露わになっている。

 

社長をはじめ、吉本経営陣の責任は、今後さらにきちんと追及すべきである。また、今回のことにとどまらず、芸人をコマのように軽々しく扱ってきたことの責任を明確にして、会社自体が生まれ変わる必要がある。

「会社を通さない闇営業で、芸人が闇社会の人々と関わったのだから、芸人個人の問題だ」という言い訳も通用しない。

解雇された入江さんは、友達5000人を豪語し、かねてから怪しい人々との交際も指摘されていたという。そもそもそれを放置していたのは、会社の責任ではないか。

コンプライアンスについては、吉本は早々に「決意表明」を出したが、これまでその意識が甘かったことへの責任の所在も希薄である。