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対韓輸出規制でわかった、「ニッポンの製造業」が世界最強であるワケ

アナログこそが競争力の源泉

「ニッポン」入ってる!

自動車業界に限らず、各種部品・素材分野などでの日本の強さは実証済みだ。

例えば、現在世間を騒がしている、いわゆる対韓輸出規制(正しくは管理)の3品目のうち、フッ化ポリイミドは、ディスプレイ用樹脂材料に使われる。また、レジストは基盤などの表面の緑色の部分で、表面を覆うことで絶縁膜を作る保護剤である。さらに、フッ化水素は、半導体のシリコン基板の洗浄に使われる物体である(「エッチングガス」とも呼ばれている)。

これらの品目の日本の世界シェアは、フッ化ポリイミドとレジストが約9割、フッ化水素が約7割と報道されている。グーグルやフェイスブックも真っ青になる占有率だ。

 

日本の強さはもちろんスマホ分野だけでは無い。半導体製造装置・検査装置の市場の大部分は日本と米国の企業が押さえている。

また、ファナックに代表される「工作機械」分野でも日本が圧倒的で、競合は概ねドイツなどの欧州勢に限られる(但し粗悪な製品においては、中国・韓国なども参入している)。

インテルの「インテル入っている」というテレビコマーシャルが一世を風靡したが、世界の製造業では「ニッポン入っている」状態で、インテルのCPUがパソコン市場を支配したように、日本の部品・素材が世界市場を牛耳っているといっても過言では無い。

シャープ、パナソニック、東芝等など、無数の日本メーカーが凋落したので、日本の製造業がダメになったと勘違いしている人々が多いが、日本でダメになったメーカーは、実は「組み立て屋」ばかりなのである。