一日に何度も出現する「デブ脳」

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しかしいざ、ゆる糖質制限を始めてみると、これまで20年以上も続けていた悪い食生活がびっちり身についていたので、朝食の1時間後くらいになると、脳が「今まで甘いものを食べていた時間だよ〜、食べなよ〜」とわざわざ教えてくれました。

これが「デブ脳」です。

デブ脳は、一日に何回も出現しました。

特にデブ脳が出たのは午前10時頃。朝食をしっかり食べたのに、なぜかこの時間になるとデブ脳が現れ、

〝何か食べたい〟という気持ちでいっぱいになるのです。〝食べなよ、食べちゃいなよ〜〟とデブ脳が囁きかけ、体がソワソワと動き、生唾が止まらなくなり、ごくんと飲み込んでも唾が溢れてきて、脳からもよだれが出ている感じがしました。

どうしたらいいのかわからず、〝食べたらだめだよ、食べたばかりだよ〟〝今食べたら止まらなくなる! それだけはしたくない!〟と必死に衝動を抑えるのに精一杯。キッチンから逃げるように離れて、歯磨きをしたり、水をガブガブ飲んだり、トイレで座りながら深呼吸したりと、何かしていないとソワソワソワソワと体が動き、じっとしていられず、明らかに異常でした。

しまいには、冷蔵庫を開け、じっと中を覗き込む→冷蔵庫を閉める→冬眠前の熊のようにリビングをウロウロする→冷蔵庫をまた開けて何かを探す→また閉める→リビングを歩き回る→冷蔵庫をまた開けるの繰り返し。そんな私を見ていた夫が私に言いました。


「さっきからずっと同じところをウロウロして、何をしているんだ?」


私の行動と顔つきがあまりに異常だったのでしょう。
そう言われて初めて、〝私、甘いものを探していたんだわ〟と気づきました。