撮影/Takeo Dec.(以下同)

菅田将暉スペシャルトーク 主演映画『アルキメデスの大戦』を語る!

鼎談 監督・山崎貴&原作者・三田紀房

数学を駆使して戦争を止めようとする天才vs.日本海軍のかつてない頭脳戦! 昭和初期、軍拡路線へひた走る日本を舞台に、壮大かつ緊張感あふれるストーリー展開で人気を集める漫画『アルキメデスの大戦』(週刊ヤングマガジン)が映画化され、7月26日(金)に全国東宝系映画館で全国一斉封切りをむかえる。

公開をひかえて、この映画のキーマンともいえる3人、この天才を演じた主演の菅田将暉、『永遠の0』『ALWAYS 三丁目の夕日』などで知られる山崎貴監督、そして原作の漫画家・三田紀房さんが、戦争を題材をしながら、描くのは数字と論理の戦いという一風変わった映画ゆえの、ユニークな撮影ウラ話を明かしてくれた。

 

同世代の他の役者にとられたくない役だった

——まずは『アルキメデスの大戦』映画化の経緯からお願いします。

山崎貴(以下/山崎) 以前から戦艦大和を題材にした映画を作りたいと思っていて、新しい切り口を探していたんです。『アルキメデスの大戦』は、「映画にはならないかもしれないけど、読んでみたら?」といつも一緒に仕事をしているプロデューサーから渡されて、その日のうちに読ませていただいたら、めちゃくちゃ面白くて。すぐに「映画にさせてください」と(出版社に)お願いしに行きました。

三田紀房(以下/三田) 映像化の話は、我々原作者のところにくる段階では、大体ほぼ決まっているんですよ。僕は基本的に映像化に関しては「すべてOK、喜んで」という立場なので、即答でお願いしますと答えました。外堀は埋まっていますから、そこでちゃぶ台返しすることはないですね(笑)。

菅田将暉(以下/菅田) 僕はもともと三田先生のマンガが好きで。先生の作品は、『インベスターZ』をはじめ、男子の知識欲を満たしてくれるイメージがあって。それに『ドラゴン桜』はドラマも含め僕の青春なんです。「『アルキメデスの大戦』をやるんだけど、どう?」と言われたときには、同世代の他の役者にとられたくない、やりたいと思いました。しかも、監督が山崎さんですし。

 
菅田将暉(すだ まさき) 1993年、大阪府生まれ。2009年『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)でデビュー。『あゝ、荒野』で2017年度日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。主な出演作品は、『キセキ-あの日のソビト-』『帝一の國』『火花』(2017年)、『となりの怪物くん』『生きているだけで、愛』(2018年)などがある。

山崎 僕も菅田くんと仕事をしたい時期だったんです。吉野家のCMでご一緒させてもらって、映画でもやりたいなと思っていたときだったので。原作を読んで、これは菅田くんでできるなという思いもありました。

菅田 そうだったんですね。

山崎 大和が出てくるし、話めちゃくちゃ面白いし、菅田くんでやれるし。全部いい!みたいな(笑)。断られるかもしれないから、勝手な思いですけど(笑)。

三田 そういう巡りあわせに本当に感謝です。最初にこのマンガを始めるときに、櫂は、軍服が似合うイケメンで秀才で、男のかっこよさをてんこ盛りにしたキャラクターにしようと決めたんです。菅田さんはイケメン、軍服が似合う、目に力がある、見せ場となる会議のシーンで声を張って表現できる人で、ぴったりだなと。それにもともと菅田さんが、大河ドラマに出られているのを見て、この人はすごいと思っていたんです。

菅田 ありがとうございます。

三田 だから、山崎監督が菅田さんで撮るなら間違いないだろうと。あとは大船に乗った気持ちでしたね。