7月17~18日、フランスの首都パリ郊外のシャンティイで主要7ヵ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が開かれた。
米フェイスブックが計画するデジタル通貨「リブラ」に関する議題が中心となった。より正確に言えば、米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、そして日本銀行が謀っての「リブラ潰し」だった。
その兆しは、6月にG7各国中央銀行の専門家による作業部会が設置されて、マネーロンダリング(資金洗浄)対策、利用者保護、プライバシー保護などについて国際連携による規制の必要性で基本合意していたことからもうかがえた。
各国の規制の枠組み整備の中心となるのは金融安定理事会(FSB)である。2009年に設立されたFSBはスイスにある国際金融機関の国際決済銀行(BIS)に事務局を置き、主要25ヵ国・地域の中央銀行、金融監督当局、財務省、さらに国際通貨基金(IMF)、世界銀行、BIS、経済協力開発機構(OECD)の代表が参加している。